母校 – 補習校(第6回) 久保田 柚

私は小学部から高等部終了まで11年間補習校に通い続けたため、毎週一時間近くかけて補習校に通うことが生活の習慣でした。私にとって補習校は学ぶ場所でもあり、友情を築く場所でもありましたが、唯一日本語を使って勉強でき、たくさんの人と日本語で話せるかけがえのない場所でした。

ここアメリカでは日常的に他の言語を使うことは少ないでしょう。補習校では、教科書だけでは得ることのできない重要な勉強ができた気がします。それはスポーツマンシップであり、リーダーシップであり、言語力を生かして人と関わることでした。忙しい時期もありましたが、補習校に通ったことで日本語を日常的に生かすことができ、バイリンガルとして大人まで育ったことができてありがたく思っています。

言語力の大切さは、補習校を終了してから経験上で実感したことです。私の働いている洋服店では、日本語をしゃべっているお客さんが時々訪れます。気軽に日本語で話してみると、お客さんはほっとした様子で会話をし、買い物を続けました。最後に「日本語で話せる人がいてよかったです。買い物も気楽にできますし、本当に助かります」と言われ、その時言語力の便利さを実感しました。言語はたくさん知るほど多くの人々とコミュニケーションができ、人間関係を築き、ビジネスにも役立つ大切なものです。補習校は日本語を生かす場所であるため、補習校に通う生徒は日本語と英語をバランスさせながら生活することができます。

私は今まで日本語と英語を話しながら生きてきました。現地校ではスペイン語を勉強し、今は自力で韓国語を習っています。言語は私の専門学ではありませんが、どんな仕事に就こうとさまざまな言語を知ることで大きく役立つと信じています。補習校で生かした言語との繋がり、そしてその言語力から築き上げた先生方や友達との繋がりは、ほどけぬまま強く保って行きたいです。

久保田 柚:

1997年小学部SF校入学。

2008年高等部SF校修了。

2010年度のやまなみの記事をそのまま再掲載しております。